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2型糖尿病合併高血圧、減塩で血圧低下も血圧変動は改善せずcolumn
降圧薬を服用していない2型糖尿病合併高血圧患者に対し、食塩摂取量を1週間厳格に制限すると、日中の収縮期血圧(SBP)値は低下するものの、心血管イベントに関与するとされる“血圧の短期変動”は改善しなかったと、東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科の坂本昌也氏らが報告されました。「PLOS One」2016年1月5日オンライン版に掲載の論文。
2型糖尿病の予防・治療には、血糖管理だけでなく血圧管理も重要とされるが、この血圧管理に有効とされる食塩摂取量の制限が、糖尿病患者の短期的な血圧変動に及ぼす影響を検討したエビデンスは少ない。そこで、同氏らは、2型糖尿病を合併した高血圧患者を対象に、食塩摂取量の制限と24時間自由行動下血圧(ABPM)を用いた血圧変動の関連を検討する前向き介入試験を行った。
対象は、降圧薬を服用していない2型糖尿病を合併した外来の高血圧患者10人(平均年齢60歳、男性7割)。対象者には入院してもらい、適切な糖尿病治療を行ったうえで、減塩(6g/日以下)とカロリー制限(25~30kcal/kg)を7日間連続して続けてもらった。対象者全員に24時間血圧計を装着させ、日中は30分毎、夜間は1時間毎に24時間連続して血圧を測定した。
その結果、推定食塩摂取量は、入院1日目の9.8g/日から7日目には6.8g/日に、BMIは26.3から25.6へと減少した。7日間の減塩により、血圧の平均値は大きく低下した。一方で、日中のSBP変動係数(CV)中央値は、入院1日目の13.0%から7日目は13.3%と改善は認められなかった。
また、血圧の短期変動や概日リズムの変動は、平均血圧に比べて測定日による変動が大きく、7日間の減塩を行ってもこれらの改善にはつながらないことがわかった。このSBP変動係数の増加は、概日リズムの測定日による変動の増加と関連していた。
同氏はHealthDayの取材に応じ、「近年、注目を集めている血圧変動の改善は、一部の降圧薬で報告されている。降圧治療の基本は減塩であるが、短期間の減塩では血圧変動は改善しないことがわかった。また、2型糖尿病では血圧日内変動が日ごとに大きく変化しており、その評価も慎重に行うべきと思われる」とコメントしている。
[2016年01月12日/HealthDayNews]Copyright (c) 2016 HealthDay. All rights reserved.
原著論文はこちら
Iuchi H, et al. PLoS One. 2015; 11: e0144921.
2型糖尿病の予防・治療には、血糖管理だけでなく血圧管理も重要とされるが、この血圧管理に有効とされる食塩摂取量の制限が、糖尿病患者の短期的な血圧変動に及ぼす影響を検討したエビデンスは少ない。そこで、同氏らは、2型糖尿病を合併した高血圧患者を対象に、食塩摂取量の制限と24時間自由行動下血圧(ABPM)を用いた血圧変動の関連を検討する前向き介入試験を行った。
対象は、降圧薬を服用していない2型糖尿病を合併した外来の高血圧患者10人(平均年齢60歳、男性7割)。対象者には入院してもらい、適切な糖尿病治療を行ったうえで、減塩(6g/日以下)とカロリー制限(25~30kcal/kg)を7日間連続して続けてもらった。対象者全員に24時間血圧計を装着させ、日中は30分毎、夜間は1時間毎に24時間連続して血圧を測定した。
その結果、推定食塩摂取量は、入院1日目の9.8g/日から7日目には6.8g/日に、BMIは26.3から25.6へと減少した。7日間の減塩により、血圧の平均値は大きく低下した。一方で、日中のSBP変動係数(CV)中央値は、入院1日目の13.0%から7日目は13.3%と改善は認められなかった。
また、血圧の短期変動や概日リズムの変動は、平均血圧に比べて測定日による変動が大きく、7日間の減塩を行ってもこれらの改善にはつながらないことがわかった。このSBP変動係数の増加は、概日リズムの測定日による変動の増加と関連していた。
同氏はHealthDayの取材に応じ、「近年、注目を集めている血圧変動の改善は、一部の降圧薬で報告されている。降圧治療の基本は減塩であるが、短期間の減塩では血圧変動は改善しないことがわかった。また、2型糖尿病では血圧日内変動が日ごとに大きく変化しており、その評価も慎重に行うべきと思われる」とコメントしている。
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